文化的な側面ではどうだろう。
基本的に日本に対して好意的な見方をする人が多い。以前にも触れたがこれまで日本人が築き上げてきた礼儀正しさや謙虚さはといった良いイメージはまだ残っていて、国そのものに対するイメージもそれに比例している。
以前に「裏切り続けるワーホリ日本人」で国のイメージについては触れたが、ここではマクロ的な目線で日豪関係の文化的な側面を見てみる。
<捕鯨が落とす大きな影>
オーストラリアの人々が最も嫌う日本の慣習は捕鯨、海豚漁に関する事柄であろう。
多くのオーストラリア人は捕鯨に反対している。というより捕鯨や海豚漁については世界的に批判をされていることであるが。
捕鯨は牛肉を安定して食べられない時代にたんぱく質を補う目的で鯨を食べていたというこからの伝統的な慣習に元づくもの。というのが日本側の見解だが、経済効果があるわけでも食料に困っているわけでもないので各国から非難殺到という構図。
日本政府としては調査にために数百頭の捕鯨が必要としているがこれについても非難の声が上がっている。
数年前のシーシェパードからの攻撃を受けるというニュースでこの実態を知った人も少なくないだろう。
<そして食文化>
すし、ラーメンはどの国でもポピュラーだが鯨を始め、馬、生の鶏肉、いかやたこを食べる日本食文化に吐き気を覚える外国人は少なくない。オーストラリアではかなりこういった食文化が浸透しており、たこ焼きなんかは知る人ぞ知る人気メニュー。さすがに馬を食べるというとみんなびっくりする。
ちなみに以前インド人の友人に馬を食べると話したら口を押さえて涙目になっていたことは生涯忘れることはないだろう。―彼はもともと殺生をしないベジタリアンなのですべての人がこんな反応ではないだろうが。
少なくとも我々が犬を食べる、虫を食べると聞いて「おえっ」とか「野蛮」と感じるのと変わらないのだろう。突っ込んだ日本食紹介はある程度仲良くなってからのほうが良いだろう。
そういえば、語学学校で「大好物は馬刺しです」と語った女生徒がドン引きされていたっけ。