最近、オーストラリアと中国の関係性に注目が集まっている。
世界一大きな島国であり他国から大きな海で隔てられ、多くの資源に恵まれたオーストラリアは「幸運な国」といわれる。そんな幸運の雲行きが怪しいことがオーストラリアと中国の関係を伝える各メディアから伝わってくる。
チャイナマネーに沸いたオーストラリア
現在オーストラリアには約87万人の中国人または中国系オーストラリア人が住んでいると言われている。これはオーストラリアの総人口の約4%ほどにあたる。経済的な面では世界的にも注目を集めるチャイナマネー。中国人によるオーストラリア産粉ミルクの爆買いは記憶に新しいし、様々な側面で中国から投資がなされオーストラリア経済を沸かせたことは言うまでもないだろう。余談になるがメルボルン内の多くの高層ビルのオーナーまたは管理する不動産屋は大抵、中国人だ。またオーストラリア政府が自国が豊富に持つ鉱山物を中国に輸出し、中国経済の恩恵を受けてきた背景もある。
オーストラリアの選択
そんなオーストラリアは先日、南シナ海問題(この問題についてはこちらで取り上げています)について日本やアメリカとともに中国を批判し、中国政府から強い牽制を受けることになった。中国からすると”攻撃しやすい相手”という事でメディアでは伝えられていた。理由は地理的な部分や国際情勢を見てのことだそうだがなかなかややこしいのでうさぎも勉強したいところ。それだけではない。中国側の大規模なオーストラリア企業への投資を拒否したという事も伝えられている。こういったことが中国人投資家を差別していると映れば批判はさらに大きく燃え上がることになる。
これからのオーストアリア
しかし一方でビザ発行の条件を緩和化し中国人の渡豪に対して緩和がなされているのも事実ー金さえあればという覚書つきだが。
今後、南シナ海問題で中国側に軍配が上がるのかアメリカ側に上がるのか、どちらの国につくのかという難しい選択を迫られつつある。オーストラリアがアメリカ側の作戦に参加すれば中国側から格好の標的とされじわじわとした精神的攻撃を仕掛けられることになる。
今後もオーストラリアと中国の関係から目が離せない。
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