うさぎは複数の会社経営に携わっているのだが。
従業員として雇うのは基本的にオーストラリアにワーキングホリデー、学生留学してきている日本人が多い。
その他の国の人間を雇ってもいいのだが、文化を理解できる点や企業文化に対する理解を考えて積極的に日本人を雇うようにしている。
しかしながら、同じように日本人が評価される仕事への勤勉さを期待しワーキングホリデー、学生ビザでの留学生を雇うレストランオーナーたちも日本人留学生の雇用への課題について口をそろえて「責任感の無さ」だという。
そもそもワーキングホリデー(おそらく学生留学といっても)遊びが半分の目的を占めているので、割のいい給料がもらえたらいいと考える留学生は多いだろう。仮に社会人として日本で会社で働いた経験があったとしてもこれまでの頑張ってきた経歴なんてなかったかのように考える人もいる。
結果的に面接時納得して働いているはずなのに、労働条件が不服としてオーナーやマネージャーを訴える、ボイコットをしてマネージャーつぶしをするといった小学生のいじめのようなことまでやる。
お金が稼げるという幻想
はっきり言えば、例えばレストランはただの皿洗い、キッチンハンドに月間$3000も払えるような体力はない。というかそれこそ経費の無駄である。これは別に法的は最低賃金を下回ってもいいという意味ではなく経営的な視点での話だ。
これを勘違いしてい1時間$16で一週間50時間働いて週$800、月にして約$3400もらえる!ともって面接に来られてもそれは難しい。
誤解のないように言えばこの金額はオーストラリアの会社員がもらうような月収なのでしっかりとした英語力やスキルがあれば稼げるものである。
とにかくまとまったお金を稼ぐには当然それ相応のしなくてはならない。
仕事をしたら即スキルアップという幻想
何かを学びたいと思ってきているのに最終的にジャパレスで日本語だけ使って働いて終わったというようなケースもたくさんある。
英語もあまり得意でない、特段スキルがないという留学生は仕事を見つけることが難しい。特にみんながあこがれるローカルジョブにつこうと思えばなおのことだ。なぜならオーストラリアは仕事を無料で教えてくれるような環境ではないから。
段取りは教えてもらえても技術そのものなんて教えてもらえないのが普通。それどころかワザと雑務だけやらせて他の仕事を覚えさせないようにするなんてこともあるそうだ。
オーストラリアはゆるいという幻想
結局日本でも言われているようなことになるのかもしれないが、当たり前のことができない。「オーストラリアはゆるい」と思ってきている日本人はたくさんいるだろうが、基本的にフレンドリーなだけで、しっかり挨拶もするし、目上は目上だし、仕事に対して責任感を持っている。
多く留学生はバイト感覚に加え、「ゆるい」というイメージかあるのか仕事がかなりおざなりになっていることがある。例えば日本では仕事中に触らないであろう携帯電話をいじりながら暇そうに突っ立っていたり、指示されたこともできないという人が結構いる。
当然オーナーは店がつぶれたら生活ができないわけなので、必死。
ちなみにオーナーたちは結構簡単にクビにする。上司は上司。最低限指示に従って働くべきだろう。(別にオーストラリアに限った事ではないだろうが。)
常に恐縮して働く必要はないが、お金をもらってやっているのであれば我慢は必要。海外にいるか自由なんて幻想は早めに捨てるべきだろう。